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夜の訪問者?【2】
春の深夜の喧噪が嘘だったかの様に、漆黒の夜はぬるりと過ぎ、辺りが明るくなり出した頃、そそくさと起き出したわたすはスーパー万能捕獲器「タライ」の前で、その瞬間を待ちますた。


  ∧_∧
 (; ・∀・) ドキドキ・・・
 ( ∪ ∪
 と__)__)


おふくろがやって来て、遂に中の「訪問者(爆)」とご対面の時が(゚゚;)

手にはホウキだの納屋から持って来たクワだのを持ち、勝手に出てけ!と玄関も開け、
遂に意を決し、いざオープン!(゚゚;)





そこにはキョトンとした、間抜けな顔した一羽のカラスが (・∀・;)(・∀・;)





ボーッとこっちを見てます・・(・∀・;)

な、なんだ、カラスかぁぁぁ(´Д`;)(´Д`;)へぇぇぇぇぇ・・

早く行きな、突っつかれてもかなわん、と思って見てますと、周囲をキョロキョロ見たかと思うと、
ピョン!
と低い土間から飛び上がり、こっちにやって来ますΣ(゚Д゚;)うわわわっ!?ななななな!?

で、出て行きません(゚゚;)・・あ?怪我してます(゚゚;)

どうやら暗闇でうっかり地面に降りたか落ちたか、野犬にでも追われて逃げて来た模様です(´・ω・`)

カ、カラスゥ?・・と、取り敢ず猫や犬は飼い慣れてたおふくろに赤チンを塗って貰い
・・・大人しい(´・ω・`)

暴れるどころか、鳴きも騒ぎもせず、猫より冷静に傷の手当てもじっとしてます・・(゚゚;)なんなんだ。


結局そのカラスは、以来、ずっと家に住着くと言いますか、何故かわたすの後をずっと付いて回ります工エエェェ(´д`)ェェエエ工

田舎のWCは、大概一旦屋外に出た離れにあります。生家ならともかく、名古屋の市内から焼夷弾跡も生々しい超田舎に来ただけでもおとろしいのに。

まして未体験の漆黒の闇の中でスイッチ探しがならWCへ行くのは当時のわたすには地獄_| ̄|○

ところが・・昼夜を問わず、わたすがWCへ行くと夜なら灯りの点く所まで、昼なら扉の前まで、ぴょんぴょん付いて来ます(・∀・)

別の離れにある、五右衛門風呂に行く時も同じく怖かったのですが。
やぱり付いて来て、出てくるまでカマドの近所で待ってます(・∀・)

わたすが出て来るまで、じーっとじーっと待ってます。中からこっそり見ても何時までも待っててくれます(・∀・)

以来、風呂もWCも、全然怖くなくなりました(・∀・)~♪

当時猫を飼ってましたが、それはもう猫に対してだけは気の毒な位、気を使いながら、遠く離れます。

食事の時も本当に大人しく、何か貰えるまでじーっと待ってます。TVの上やタンスの上で。

農家ですから野菜の残飯は豊富。綺麗に美味しく頂いてます。

中でも当時、わたすでも滅多に食べられなかった明治の板チョコとスルメをお裾分けしてやる時は、真っ黒で長いまつげの目を更にまん丸にして●▽●ぴょんぴょん飛んで来るので、「あ、嬉しいのか」と分りました。

当時、子供や幼児用の「虫下し板チョコもどき」ってのがありました(知ってる人だけ分るけど・・歳も分る:笑)お菓子も決して容易に与えられなかったので、珍しいのですが・・マズかった('A`)

こいつも食うかな?とあげると・・後で仲良く「虫下し」(爆)お食事中の方、ごめんなさいm(_ _)m

そうしてずっと昔から飼ってたみたいに、日中保育園から帰ると夕方まで野中の一軒家で一人で留守番してたわたすに、それはもう片時も離れず、何時も何時も付いて回ってくれました。

下の世話をした事がありません。一度だけタンスの上で爆弾落した時、おふくろにしこたま「説教」されてますた(笑)

その時、人間みたいに黙ってうつむいて怒られてるのが印象的で(・∀・;)
その後は外へ行って用を足してまた当然の様に家の中に帰って来ます。

わたすが保育園へ行くと、家の前の木の上で見送ってくれます。帰って来る時も、「必ず」その木の枝の上で待ってます。
送迎の保母さんは何時もわたすが空を見ながら?帰るのが不思議だったそうです。

全部嘘みたいですが妄想じゃありません(爆)

ある日、栓抜きが見当たらない、お袋の裁縫用の指抜きが無い、知らない?と無くなる物が増えますた。

わたすは、ふと金色のメンコや醤油のビンの王冠蓋を嬉しそうに奴がくわえてタンスの上に持って行くのを見た事があったので、隙を見て椅子を持って行きタンスの上を見ました。

・・するとそこには「光り物」がたくさん集めてあります、宝の山(笑)当然、大事な物だけ没収(爆)

やがて実りの秋が来てもカラスは何時もわたすの傍に居ます。白黒TVでエイトマンを観てる時も、着替える時も、ネギを植えるのを手伝いに(邪魔しに)行く時も、小さな池の傍にあるイチジクを穫りに行く時も、何時も傍に居ます。

片時も離れず、寝る時もタンスの上の所定位置に居ます。

休みの日は朝から付いて回ります。

辺りはぼちぼち次郎柿が熟し始めます。カラスは天敵の季節がやって参りました。

んが。

奴は一向に自分ちの柿を食べようとしません(・∀・;)それどころか、他のカラスが高い枝の、丁度食べ頃!って柿を狙いにやって来ると-小型戦闘機の様に無音で飛んでって、怒ります。今から思えばクチボソで小型でしたが、木の下から不意に突っ突くので、相手は大概反撃せずに「ガーガー」罵りながら逃げますた(゚∀゚)奴が鳴く事はそれ以外に聞いた覚えがありません。

その無口なカラスは、わたすが食べてる柿をあげると喜んで食べるのですが。精一杯の奴の誠意なのか恩返しのつもりなのか・・ずっとこゆ日々が続けば良いなと思ったのですが-続
by celebes-japan | 2006-04-21 06:36 | Introduce | Comments(0)
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